2011年4月26日火曜日

法律を守る意義(メッセージ23)

法律を守る事の意義について、お話しさせていただきたいと思います。

まず始めに、何故法律が必要であるのかという事についてお話ししようと思います。

ロボットのようにプログラムされた通りに行動しているのであれば、法を定める必要は無いのですが、皆様には自由意思というものがごさいます。
個々に個性を持ち、成長度合いも様々で、自由に考える事が出来る状態で共に暮らしてゆく為には、ある程度の約束事が必要になってまいります。
皆様がそれぞれ好き勝手に行動致しますと、混乱を招き争いが生じてしまうのです。
そこで最低限の約束事として法を定める必要があるのです。
法律は皆様が快適に安心して過ごす為に必要なものなのでございます。

さて、ここから本題に入りたいと思います。

法律は秩序を保つ為に必要なものなのですが、不都合が生じる場合がございます。
ですが、今現在定められている法を無視して、強硬なかたちで問題解決を試みますと、そこには混乱が生じてまいります。
例え人助けの為であっても、そのような事を一度認めてしまいますと、勘違いする者達が必ず現れます。
自らの身勝手な思いから意に添わないとして反発し、強硬に従わせようとするなどの弊害が生じるのでございます。
そのような者が複数現れれば、たちまち混乱に陥ってしまうのです。
例え身勝手な動機からではなかったとしても、皆様がそれぞれに法律を無視して活動を始めますと、あらゆる制度が破綻し街に混乱を招いてしまうのです。
その結果、生活そのものが立ち行かなくなり、街は荒廃してしまうでしょう。
そうならない為にも、日頃から法に則った解決を心掛ける必要があるのです。

秩序を保ち快適に暮らす為には、皆様一人ひとりが法律を尊重する必要があるのです。
法律そのものに不都合が生じた場合も、法に則って改正する必要があるのです。

世界の国々が安定的に付き合ってゆく為にも同じ事が言えるのですが、世界共通の法を制定するのはまだ難しいでしょう。

これらの事を踏まえた上で今問題になっている事柄について考え、法に則った解決策を導き出す努力をしていただければと思います。

(2007年12月17日)





こちらのメッセージは、私たちの日常生活を送る際の法律を遵守する意義についての解説となります。
メッセージ18とも関連がありますので、合わせて読まれるとよいでしょう。
また、世界共通の法についての言及がありますので、個人的な意見をここで述べさせていただきます。
現在世界中で、EUやASEANといった地域共同体を組織しようという国際的な動きが見られます。
また、既にUN(国際連合)という組織もあります。
しかし、一方で各々の国内で国民と移民・在留外国人間の摩擦といった問題が、続々と表面化しているという面もあります。
これからの人類が作り上げる社会の仕組みとして、全ての国の人々が一つの法に基づいて秩序を保っていく――という方向性は、長期的には誤っているとは思えません。
しかし、個々の国内でさえ一つの法でうまくまとめきれない現状を無視して、安易に空虚な理想論に流されてしまっては、かえって現在の秩序を乱し混乱と荒廃をもたらす原因にもなりかねません。
何事を成すにも手順があるのですから、ぜひともその点についてよく考える必要があると思うのです。





メッセージ23-2

地上界の現時点での状態や皆様の成長度合いを考慮致しますと、先の通信でお話しさせていただきました方法が妥当と思われた為、あのような説明をさせていただきましたが、大半の方々が成長し、意識を高く持ち、自らの行動を律する事が出来るようになってまいりますと、法を定める事で制限を設ける必要性も徐々に減ってくるのでございます。
が、現時点ではまだそのような事は難しいと思われます。
そこで皆様には、法を守り生活してゆくなかで、自らの行動を律する術を経験を通して学んでいただきたいのです。

これからも多くの試練に見舞われるでしょうが、諦めずに邁進していってください。

(2007年12月17日)





こちらはメッセージ23の補足説明に当たるメッセージとなります。
『法の遵守』は、今の人間の成長段階では必要な要素ではあっても、今後さらに成長するにつれて必要性を失ってしまうという点は、現在の私たちにとってはかなり耳の痛い話です。
しかし、成長につれて『秩序を維持する』ことの重要性を認識すれば、外部からの強制力によらなくても、自然と自ら秩序を維持するのが当たり前となるのですから、法によって制限を加える必要性はなくなってしまいます。
法のない世界が訪れるのは、すべての人間が『秩序を維持する』ことの意味と重要性を認識してからになるのでしょうが、今の私たちにとってはまだまだ遠い道のりとなりそうです。

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