2011年5月6日金曜日

物体と霊体(メッセージ82)

繰り返しとなってしまいますが、とても大切な事なので、物体と霊体の関係について改めてお話させていただきたいと思います。

皆様の世界では、物体よりも霊体の方が優れており、まるで万能であるかのように考え、物体の方が劣っていると考えている方もおられますが、物体と霊体はお互いに協力関係を保っており、決して切り離して考えることが出来るものではないのです。
未熟な霊体にとって、物体に宿る事は己を個として認識するために必須であり、自我を強く意識し、保てるようになるための大切なパートナーとも言える存在なのです。
ですから、決して物体を軽んじてしまう事がないようにご注意いただきたいと思います。
霊的なことに興味を持ち始めたばかりの方は、特に物質を軽んじて考えてしまう傾向が強いようでございますので、どうぞお気をつけ下さいませ。

それでは、どのような事に気をつけていればこのような考え方に陥ることなく、バランスを保つ事ができるのでしょうか?
答えは簡単です。
この世界のありのままの姿をよく観察し、この世界がどのようなシステムで廻っているのかを考えてみればすぐに分かる事です。
なぜ、この世界(地上界)では霊体は物体に宿っているのですか?
必要が無ければ最初から物体など存在しない事でしょう。
物体そのものが存在しなければ、皆様ご自身も物体がどのような働きをするものであるのかも知る事はないでしょうし、物体の必要性自体も感じないのですから、物体という概念そのものが存在しない事でしょう。
このことからも分かるように、物体は霊体にとって必要な存在だからこそ今の形を保っているのです。
ですから、霊的な側面を重んじるのはよいのですが、物質面を軽んじてバランスを崩す事のないように気をつけましょう。

霊と物質の両側面からの視点で物事を捉え、考える事が出来るようになれば、この世界で暮らすことが容易くなる事でしょう。
ですが、このような考え方が出来るようになるためには、まず、物質の中で生活し、五感を駆使してあらゆる経験を重ね、その中から霊的視野を少しずつ広げてゆくしか方法はないのです。
物的な事柄からのみ学び取れる霊的知識があることをよく覚えておきましょう。
物質的な事柄から得られる経験は、一見無駄なように思えるかもしれませんが、霊的成長にとっては必要不可欠であることを知っておきましょう。
そして、この世界に存在している全ては必要だからこそ存在しているのであり、無駄で価値のないものなど存在していないことをよく覚えておきましょう。
それらはみな、霊的真理を学ぶ上で必要だから存在しているのです。

これらの知識が皆様のお役に立てましたならば幸いでございます。
お付き合いくださり、まことにありがとうございました。

(2008年5月29日)





こちらのメッセージは、この度新しく追加したカテゴリ『霊的知識の教科書』の中で再三述べられている内容を、改めて強調する意味合いが込められております。
霊的知識の教科書』については、実際に霊界からメッセージを受けたのは2008年2月~3月にかけてなのですが、諸事情により公開を延期して来たという経緯があります。
しかし、ここへ来て霊媒Mより「霊界から(教科書の)公開を催促されている気がする」との見解がありましたので、急遽公開の運びとなりましたので、合わせてご覧いただければと思います。

なお、霊界から同様のメッセージが繰り返しもたらされるということは、私たちにとってとても重要な知識であり、なおかつ霊的視点から見て私たちに欠けているからこそ、何度でも繰り返し強調するのでしょう。
実際に、霊的知識をある程度学ばれたと思われる方の中にも、必要以上に霊体を重視する余り、物体を軽視する傾向がみられる場合もあるようです。
もとより霊能力の発現が抑制されやすい肉体に宿っているにもかかわらず、元々肉体に備わっている五感を軽視して霊能力の開発に傾倒されるなど、霊的知識の表面を軽く撫でただけで知った気になっている反面、より本質的な部分には無頓着な方もおられるでしょう。
このメッセージおよび『霊的知識の教科書』は、それら霊的知識に対する誤った認識を改めていただく為のキッカケとして霊界からもたらされた、霊的知識への理解を深める格好の材料と言えるでしょう。

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