2011年6月3日金曜日

未来に歴史を残してゆく皆様へ(東条英機と名乗る霊からのメッセージ2)

歴史が皆様を作るのではなく、皆様が歴史を作るのです。
そして、国をどのように作り上げてゆくのかも、皆様の選択にかかっているのです。
大東亜戦争の影響で、今の日本国が非難されている光景を目の当りに致しますと、大変心苦しいものがございます。
私どもの犯した過ちは、このようなメッセージをお伝えしたところで、とても償いきれるものではございませんが、せめて今の皆様のお役に立つことが出来ればと思い、このような形でお伝えさせていただいております。

諸外国の皆様に、日本国がどのような国であるのかをお伝えしているのは皆様ご自身であり、身近にお付き合いしている方の態度や言動などで、その方の背後にある祖国を判断しているものなのです。
ですから、皆様お一人お一人がどのような態度で周りの方々とお付き合いしているのかは、大変重要なことと言えるでしょう。
礼節を重んじれば相手の方も信頼に値すると判断し、礼を尽くしてお付き合いしていただけるでしょう。
どのような時も礼を尽くしていれば、最初はお付き合いの難しい相手でも、必ず思いが通じる時が訪れます。
短気を起こせば、己を追い詰める事にもなりかねません。
礼節を重んじるためには、相手の方をよく知っておく必要がございます。
相手の文化に応じた礼を尽くさなければ意味は無いでしょう。
大東亜戦争を振り返った時、私はいつもこう思うのです。
『あの時、皆でもっと諸外国のことを学び、礼を重んじながら冷静に和解の道を探る事が出来ていたならば』と。
軍部が暴走していたのは事実であったとしても、それは言い訳にしかならないでしょう。
私達は相手を知らなさ過ぎたのです。
違う文化や環境の中で生まれ育ち、教育を受けてきたのですから、考え方が違っていて当然であるのに、その事を見過ごして、己の感覚で諸外国と付き合おうとしていたのです。
表面的なものであれば見れば分かる事ですが、内面的なものは相手が心を許し明かしてくれなければ分からないものです。
当時の私達はその事に気付かなかったのです。
皆様には、私達と同じ過ちを繰り返さないで欲しいと願うばかりです。

今日本国が抱えている問題は、皆様が誰に対しても広い心で接し、常に礼節を重んじていれば解決する事でしょう。
皆、人柄で相手を判断しているものです。
ならば、『日本国民は信頼に値する人々である』と、諸外国の方々に思っていただけるようなお付き合いを心掛ければよいのです。
そうすれば誰が真実を語り、誰が偽りを語っているのかおのずと知れるものです。
大々的に宣伝せずとも、必ず明らかになる時は来ます。
どのような時も礼節を重んじる事を忘れないで下さい。
特に、政治に関わっておられる方々ならば尚のことです。
皆様は日本国民の代表であり、首相や大臣の態度や発言ともなれば、日本国民の意向そのものであると諸外国の方々に思われても不思議ではないのですから。

皆様が必ずや和平の道を選び取るであろう事を信じ、これからも私の持ちうる全ての力を注ぎ、日本国のために努めてまいりたいと思います。
お付き合いくださり、まことにありがとうございました。

(2008年3月11日)





こちらは、東条英機と名乗る霊からの通信の続編になります。
この通信に対する私たち(霊媒M&管理人)の基本的な立場は【大東亜戦争を経験して】で述べておりますので、ここではメッセージの内容について、気になる点を幾つか指摘しておきたいと思います。
まず、『あの時、皆でもっと諸外国のことを学び、礼を重んじながら冷静に和解の道を探る事が出来ていたならば』と反省の弁が述べられておりますが、現代の日本がこの過ちを繰り返しているという事実に、一体どのくらいの日本国民が気づいているでしょうか。
こう言ってしまうと、いかにも「日本は他の国々に対してもっと譲歩すべき」といっている様に思われる方もおられるかも知れませんが、その言葉の真意はむしろ逆であると、ここで敢えて強調しておきたいと思います。
諸外国のことを学ぶ——というのは、曇りなき眼でその国の実情を見極めるという意味で、礼を重んじながら冷静に和解の道を探る——とは、根拠のない先入観に基づいて偏った判断をせずに、基本的には自分にとっても相手にとっても好ましい解決策を探ることを意味します。
当座の騒動さえ収まるなら、自分が一方的に譲歩しても構わない——などといった、かつての(そして現在の)日本政府の外交政策に有りがちな基本姿勢によく見られる傾向とは、一見似ているようでも実は全く異なっている点に注意しなくてはなりません。
これは言葉を変えれば、「お互いに利害の共通点を探りましょう」と言っているのであって、いわば価値観の共有化であります。
これは私の個人的な認識とも非常に近いものがあり、とても共感出来る考え方だと思います。
実は、この日本にも既に同様の発想を日本の外交政策に反映させようとした試みがあります。
それが、麻生太郎元外相が提唱した「自由と繁栄の弧」という外交政策です。
日本が「自由と繁栄の弧」を強力に推進することによって、国家間関係の在りようを根本的に改めるだけの可能性を秘めていると思います。
それは日本にとって長期的に有効な安全保障政策として機能するばかりではなく、やがて世界が戦争の惨禍を退ける(その達成には多大なる時間が必要だけれども)為の、小さくとも偉大な一歩となることでしょう。
ただし、その為にはまず日本国民の過半数が「自由と繁栄の弧」という外交政策の価値を認識し、政府に対してその遂行を支持し、支援しなくてはならないでしょう。
日本が民主主義国家であるという意味について、私たちはもう少し考えを深める必要があります。
本当の意味で民主主義国家を動かしているのは、一部の強大な影響力を持った指導者などではなく、個々としては殆ど無力と思われがちな一般庶民——日本国民の意思以外にはないのですから。

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