2011年4月27日水曜日

文明や科学が発展することの意義(メッセージ40)

文明や科学が発達することの意義について詳しくご説明させていただきたいと思います。

文明や科学に対し、ネガティブな部分がクローズアップされがちでございますので、それらのものに不信感を持ち、『ありのままの自然の中で、大地と共に暮らすほうが良いのではないか?』と考えておられる方々も多いのではないでしょうか。
そこで考えてみていただきたいのですが、ご自身の身の回りに当たり前のように存在し、大変役に立っているものも沢山あるのではないのでしょうか?
科学の発達により、医療技術がより高度になり、命を救われた方もいらっしゃるのではないですか?
文明の発達により、秩序というものが徐々に整いつつあるのではありませんか?
これはほんの一部でございますが、他にも沢山の恩恵を受けているのではないでしょうか。

問題は、科学や文明そのものではなく、用いる側にあるのです。
例えば、ダイナマイトですが、これを開発した方は人を殺めるために考えたのではなく、採掘作業をより楽に行えるようにとの目的で開発したもので、戦争などの目的で作られたものではありません。
後に、他の方々が戦争に利用できると考え、更なる開発を加え、現在にいたるのでございます。
もし、皆様一人ひとりが命を重んじ、戦争により失われる命のことを考えて行動することが出来たなら、このようなことは起きないのです。

文明思想や科学の発展は、霊界のシステムを理解する助けとなるものなのです。
それらの発展は皆様の霊的成長を意味します。
それは何故かと申しますと、霊界のあらゆるシステムを、地上の物質や概念に置き換え表現したものだからなのです。
皆様がある程度理解し、自分たちなりの用い方を通して学んでゆけると霊界側で判断されたものに関してのみ、技術者や専門家を通して地上界に伝えられているのです。
とはいえ、霊界のものを表現するには、地上界を構成している物質や概念では粗雑過ぎて、限界というものがあるのでございますが。

問題が生じるということは、皆様の考えや用い方に歪みがあり、それらが表面化しているのです。
皆様がそれらに問題意識をもち、解決策を模索してゆく中で経験を通し学んでゆくのです。
それらの経験により霊的に成長し、今あるシステムを本当の意味で有効に活用してゆく術を知るのです。
そうして知識が蓄えられてゆくことにより、私どもが送らせていただいているような通信の内容を理解する助けとなるのです。

これらのことを踏まえた上で、今一度、科学や文明の発達について考えてみてください。
これらの知識が皆様の成長の為のお役に立てたなら幸いでございます。

(2007年12月26日)





管理人も一時期、このメッセージにあるような見解を持った時期がありましたので、文明に対してネガティブな印象を持たれている方の気持ちが分からなくはありません。
しかし、霊的知識を学んでゆく中で、ある時『文明の利器は、人間を肉体の拘束から解き放って、より霊界の生活に近づける役割を果たしている』と気づきました。
霊がテレパシーで意思の疎通をするように、携帯電話やインターネットが登場し、霊がテレポートするように、電車や自動車・飛行機といった乗り物が作られました。
見た目はかなり違うようでも、その目的はとても似通っています。
そして、新たな文明の利器が地上界に登場するたびに、私たちの社会は少しずつ洗練されていくのです。
一方、私たちがまだまだ未熟である為に、時には文明の利器を誤った目的に使用してしまいます。
だからと言って、私たちは文明を投げ打ってしまってよいのでしょうか。
メッセージ14で私は動物的本能について触れましたが、文明の発展段階が未熟であった頃は、人間の日常生活はその日の食べ物を手に入れることに追われておりました。
『食べ物を食べなくては生きていけない』という肉体の制約に縛られている為に、一生の大半を『肉体を維持する』だけのために費やしてきました。
しかし、文明の発展に伴って徐々に生活に余裕が出来、その結果として私たちは徐々に肉体の制約を緩和する代用品を作り上げて、更に『肉体を維持する為』だけに費やす時間を削減することが出来ました。
そのようにして確保した時間を、私たちが一体どのように使用しているか――そこで、この言葉を思い出して下さい。
『自分で考えること』――そうです、いろいろな物事についてじっくり考えられる心の余裕を持てる環境を作るために、私たちは文明を発展させて来たとも言えると思うのです。
私たちの成長にとって『自分で考える』ことが極めて重要であると言う点は、随所で繰り返し指摘されております。
ですから、文明の発展と私たちの成長には、とても深い関わりがあると思うのです。
どうかその点について、メッセージを参考に考えを深めていただきたいと思います。

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