2011年4月27日水曜日

因果について(メッセージ38)

今までの通信でも度々触れてまいりました因果について、詳しくお話したいと思います。

因果と申しますのは、簡単に説明致しますと“自分で蒔いた種は自分で刈り取る”ということなのでございますが、これでは大雑把すぎて分かり難いと思いますので、もう少し詳しくお話し致しましょう。

分かり易いように、花の苗を例に考えてみましょう。
苗を植えた後どのように世話をしていくのかで、花の成長具合が変化してまいります。
花の種類や成長に合わせ、適度に水分補給や日光浴、栄養補給などを行うことで、健康でみずみずしい大輪の花を咲かせ、皆様の眼を楽しませることでしょう。
水分や栄養などが多過ぎたり、逆に少な過ぎたり致しますと、病気になったり栄養過多や栄養不良、根腐れなどを引き起こし、やがて枯れてしまうでしょう。
これらの経験を通して気付き、“適度であることが必要”と学び取ることが出来なければ、何回育ててみても花は枯れてしまうことでしょう。

これらのことから分かりますように、皆様ご自身がどのような選択をし、実行をされたのかで、結果が大きく変わってまいります。
そして、問題を引き起こしている原因に気付き、解消することが出来なければ、いつまでも繰り返し、同じ場所に留まり続けることになってしまいます。

例えは花の苗でしたので、気楽に考えることも出来ますが、これがもし、皆様ご自身やご家族に深く関わる事柄であったとしたらどう思われるでしょうか?
もし、リストラに遭ったとしたら? もし、事故に遭われたら? もし、いじめに遭ってしまったら? もし、ご病気になられたら?
考え出したら切りが無いことなのですが、これらの問題を現実に抱えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで考えてみていただきたいのは、その原因となっているものは何か? ということなのでございます。
リストラを例に考えてみますと、もしかしたら、仕事に対する姿勢に何かしらの問題があったのかもしれません。
なかなか周りの方々の意見に耳を傾けられないような、柔軟性を欠いた面があったのかもしれませんし、手を抜いているように思われるところがあったのかもしれません。
これらの事柄が因果として働きます。
経営がどのように苦しい状態であったとしても、会社にとって必要と思われる方を手放すことは無いと思われます。
これは一つの例えであって、皆様に必ず当てはまる訳ではございませんが、もしかしたら、ご自身が見落としている部分かもしれません。
これらのことに気付けないでおりますと、例え再就職出来たと致しましても、また辞めることになるかもしれませんし、働き続けていたとしても居心地が悪いかもしれません。
これらの状況を改善するには、何が原因でご自身がこのような状況に置かれているのかに気付き、解消するにはどのような方法があるのかを考え、それらを実践してゆく必要があります。
原因に気付くだけではなく、解消に向けて努力を重ね、今までの“体験の意味するところを理解する”必要があるのでございます。
ここまで出来て初めて因果から開放されるのでございます。

これらのことをご存じない方が多く、何度も繰り返してしまう傾向にありますので、改めてお伝えする必要があると思い、通信させていただいております。

先のお話は今生における因果の説明でございましたが、前世における因果というものもございます。
こちらの場合は、退行催眠や瞑想などによって知ることが出来る場合もございますが、基本的には詳しい事柄を知る術はございません。
それに、例え退行催眠や瞑想を試みたと致しましても、必ず見えてくるようなものではありません。
皆様には、守護霊や補助霊など、いろいろとご指導してくださる霊がいつも側で働きかけているのでございますが、それらの霊が、前世の因果を知ることを良しとされなければ、知ることは叶いません。
因果の原因を知ることで、あなた方の成長のきっかけとなると判断した場合にのみ、知ることが可能なのでございます。
それは何故なのかと申しますと、皆様が過去に囚われ過ぎて、今現在、この世界で生きていることと結びつかず、考えることが出来なくなったり、混乱するなど、弊害が生じる場合が多いからなのでございます。
どなたでもすぐに出来る方法と致しましては、皆様ご自身が置かれております状況をよく観察し、洞察力を働かせ考えることなのですが、その方法ですとぼんやりと輪郭が見えてくる程度でございます。
大体の場合におきましてはそれで十分なのでございます。
経験を通して学び、その状況に置かれている意味を理解してゆくことが目的でございますので、日々の生活の中で観察し、考えることで十分学び取れることなのでございます。
皆様ご自身の中で、実感として本当に理解出来た時に、因果は解消され、結果として、今まで抱えていた問題も解消されてゆくのでございます。
もうそれらの体験から学ぶ必要が無くなったのですから、今度は新たなステージへと一歩進むことが出来るのでございます。

因果というものは、このような形でしか解消出来ないものなのでございます。
どなたか別の方が取り除くことは出来ないのでございますから、皆様ご自身が積極的に取り組むより他に無いのでございます。
皆様が積極的に取り組み始めますと、守護霊や補助霊も皆様に積極的に働きかけることが出来るようになりますので、皆様の助けとなるような方や書物、治療法など、解決する術となるものに出会い易くなるのでございます。

これらの事柄を踏まえた上で、因果について熟考され、解消する為のきっかけとしていただければ幸いでございます。

退行催眠について触れさせていただきましたので、実践される際の注意事項をお話させていただきたいと思います。

実践される際には必ず、医師や専門家など、専門知識をきちんと学ばれ、何度も実践を重ねておられる経験豊富な方のもとで行ってください。
催眠術とは、皆様を外部からの働きかけによりトランス状態へと導き、普段は顕在意識に隠されております潜在意識に働きかけるものなのでございますが、その際に、書籍などを購入され、素人の手により行いますと、不測の事態が起きました際に対処出来ず、“とても危険”でございますので、決してそのようなことはしないでいただきたいのです。
皆様が睡眠なさる際、うとうとした状態の時にも似たようなトランス状態になるのでございますが、睡眠するというのは元々この世界のシステムとして出来上がっているものでございますので、守護霊や補助霊のより強い働きかけにより守っていただけるのです。
が、催眠でトランス状態になる場合は、守護霊の働きかけが弱くなってしまい、外部の霊の干渉を受け易くなってしまうのでございます。
霊媒質の方は特に危険でございまして、トランス状態でおりますと、憑依される危険性もございます。
霊も皆様と同じで、親近感を覚える方の側に近づく傾向にあり、皆様が霊的に未熟で自立心に欠けておりますと、未熟な霊が寄ってまいります。
そうなりますと、いたずらをしてみたり、自身の欲望を遂げようと皆様の肉体を欲するなど、危険が沢山潜んでいるのです。
元々、霊に憑依されている場合もございまして、催眠術がきっかけとなりそれらの霊が意識の表面に現れ、語りだすこともございます。
いたずらしたり、思いを語るだけならまだマシなのでございますが、中には乱暴な霊もおりますのでそのような霊の干渉を受けてしまいますととても危険なのです。
素人の方は、それらの霊を治める術を知らないのでございますから。
そのような訳でございますので、決して素人の手で、興味本位で行うのはやめていただきたいのです。
心よりお願い申し上げます。

瞑想される場合は、心静かになれる環境で、守護霊や補助霊に話し掛けてみてください。
ご自分が今悩んでおられることや、疑問に思っておられることなど、是非お話してみてください。
それらの事柄を解消する為のヒントを教えていただけるかもしれませんし、心が落ち着くような助けがあるかもしれません。
ただ、必ずしもあなた方が望む形での援助がある訳ではなく、あなた方の成長の役に立つと思われる事柄やヒントなどを教えていただけるのです。
それらのことをご理解いただいた上で実践されると良いでしょう。
瞑想される際、出来るのであれば静かな落ち着ける場所で照明を落とし、横になられると良いでしょう。
皆様の世界では瞑想の為のCDなどが販売されているようなので、最初のうちはそれらを利用し、トランス状態に入る助けになさるのも良いかもしれません。
慣れてまいりますと、自然にトランス状態に入れるようになってまいります。
この際も、多少、霊の干渉を受け易くなるのでございますが、ご自身でなさる場合は睡眠に近い状態でございますので、守護霊や補助霊を強く意識することで守っていただくことが可能でございます。
これらのことを考慮に入れて実践していただけたらと思います。

長い時間お付き合いいただき、まことに有難うございました。

(2007年12月25日)





このメッセージは、メッセージ12メッセージ28でも取り上げられた『因果』について、より詳しく説明されております。
それに付随して、退行催眠や瞑想についても取り上げられております。
メッセージの中に、安易に退行催眠などの催眠術を施すのは危険な行為であると指摘がありますが、その点に関連して、親和力に対する理解を深めると、『なぜ危険なのか』、そして『危険な霊による干渉を防ぐ方法』に対する理解を深める材料になると考えましたので、親和力についての質問に対して回答を得ました。





メッセージ38への質問に対する回答


[質問]

前世の因果に関連して、退行催眠を実践する際の注意点について述べておられますが、それに関連して親和力についての説明をしていただけますか。
メッセージの中では『霊も皆様と同じで、親近感を覚える方の側に近づく傾向にあり、皆様が霊的に未熟で自立心に欠けておりますと、未熟な霊が寄ってまいります』と、あっさりと触れておりますが、霊的知識の理解を深める上で、親和力に対する理解はとても重要だと思うのです。
親和力の働き方によっては、自身の成長に寄与することもあれば、反対に成長の停滞を招く原因にもなると思います。
それぞれのケースについて、具体的な例を挙げて説明していただけるとありがたいのですが。


[回答]

親和力について詳しくご説明いただきたいとのことですので、お話させていただきます。

皆様が普段生活されておられる中で、周りの方々に対して『この人好きかな』や『この人苦手』、あるいは『この人嫌い!』などと思われることがあると思います。
そして、好みだと思った方の側に寄る傾向にあるのではないでしょうか?
自身の考えと似通った考えを持った人たちの側にいる方が、否定的ことよりも肯定的なことが割合として高くなってくるので、居心地が良いですし、安心できるのです。

これらの心の動きは皆様方だけのものではなく、霊に関しても言えることなのでございます。
一言で霊と申しましても、その成長段階は無限と思えるほど存在し、全ての霊が皆様よりも成熟しているとは言えないのです。
中には皆様と同じ程度の成長度合いの霊もおりますし、皆様よりも未熟な霊も存在しているのです。
そのような理由から、皆様の側にいるのは心地が良いと思えば、霊のほうから進んで近づいてくるのです。
そして、皆様が霊的にまだ未熟で自立心に乏しく、自我を強く保つことが難しい状態でおりますと、側に寄ってきた霊からの干渉を受けやすくなり、憑依されるなどして、精神障害などに悩まされる原因となりかねないので、注意が必要です。

ここで気を付けていただきたいのですが、一度これらの状態に置かれてしまいますと、原因となっている事柄に気付き、解決する為に努力を重ね、理解を深めることに努めなければ、解消されることはございません。
これが因果というものなのでございます。
なお、脳の破損により同じような状況に陥ってしまった場合は、今の地上界の医療技術では改善は難しいと思われます。
皆様ご自身にまだ地上界で学ぶことがあり、その為にはそれらの症状が改善される必要がある場合は、破損した以外の健全な部分が新たに学習し、機能を補うということもございます。
ですが、ただ与えられるというものでは無く、そこに至るまでには並大抵の努力では叶わないと思われますが、それらの経験を通して学び成長しているのです。
あくまでも皆様が気付き、前向きな姿勢で取り組むことが重要なのです。
全ては霊的成長に伴い、因果が解消されることで解決してゆくことなので、皆様ご自身の努力は大変重要です。
もう一つ注意がする点がございまして、周りで支えておられるご家族ご自身の霊的成長のために寄与しているという側面もありますので、そのことに気付いてゆく必要があります。

少々話がそれてしまいましたが、皆様が経験を通して学び、霊的に成長いたしますと、今まで悪さをしておりました霊も居心地が悪くなり、自ら離れてゆくのです。

これらのことをご理解いただいた上で、注意していただきたいことがございます。
決して、霊が悪いのではなく、皆様の心のあり方がそれらの現象を引き起こしているのだということを忘れないでいただきたいのです。
そして、皆様にとって苦しみと思われるものが、全て霊の仕業という訳ではないという点についても注意が必要です。
これらのことを踏まえた上で、よく考え、実践する際の参考にしていただけたら幸いでございます。

(2007年12月27日)





この[回答]のポイントは、霊が悪さをするのは、人間にもそういった霊を引き寄せる原因があるからだと言う点にあると思います。
テレビ番組の心霊特集などで、霊能者が邪霊を祓うといった場面を見ることがありますが、仮に悪さをしていた霊が一旦離れたとしても、霊に憑かれていた人が変わらなければ、同じ霊が再び舞い戻ってくるか、あるいは別の霊によって再び悩まされることになるでしょう。
メッセージにもありますように、人間に対して悪さを働く霊は未熟な霊なのですが、それを引き寄せてしまう人間も同様の未熟さを抱えているのですから、経験を通して自身が成熟していかなければ原因の解決には繋がりません。
むしろ、積極的に自分自身の未熟さを克服していくことによって、より成熟した霊が自分の周りに集まるようになり、更なる自分の成長に役立つ様々な助力を得られるようになるでしょう。
そう考えると、目の前に立ちはだかる困難への積極的挑戦こそ、私たちが生まれた目的を達成する為の近道だとは思いませんか?

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