2011年5月3日火曜日

国民としての心構えについて(メッセージ62)

今日は一国の国民としての心構えについてお話したいと思います。
その為には、まず『誰の為に政府や官僚が存在しているのか?』と、皆様ご自身で注意深く考え、民主主義国家というものの本来の姿と、皆様ご自身の政府や官僚に対して抱いているイメージの違いを見極め、今後考え方を改めるための材料とする必要があります。
私どもの見た限り、皆様の公務員や政治家に対するイメージは『政を司っている以上間違えや失敗は許されない。常に事を完璧にこなせて当たり前なのだ』といった、まるでスーパーマンや魔法使いのような、特別な存在ででもあるかのような思い込みをしているように思える発言が多いように感じます。
魔法を使い、杖を一振りすれば何もかもが思うとおりに劇的に改善するなど、皆様と同じ普通の人間が成せる事なのかどうかは、ほんの少し注意深く考えれば到底無理な事であるのは、幼子でも容易に理解できることであるにもかかわらず、皆様は公務員や政治家に対してそのようなことを求めているように思えるのですが、いかがでしょうか?
皆様はご自身の責任を果たさずに放棄し、上手く事が運ばずに何か問題が発生した時だけ大騒ぎして、思いどおりにならないと政府や官僚を扱下ろし、要求が通るまで横暴に振舞うという、いわば幼子が駄々を捏ねるといった行動をしているように見受けられます。
確かに、場合によりましては政府や官僚の仕事ぶりや対応の仕方がいい加減なために生じることもあるでしょう。
ですが、『なぜそのように堕落しまったのか?』というところを無視して、結果だけを見て大騒ぎしたところで何の解決にも繋がりません。
『何が彼らをそのように駆り立ててしまったのか?』というところを、よく考える必要があるのではありませんか?
人というのは、得てして『周りの人にばれなければいいや』といった考え方で行動しがちで、目先の利益に振り回され易いものです。
これらの現象を引き起こす原因になっているのは、複数の監視の目が存在していないからだと思われ、これらの役目は国の主権者である皆様が負うものなのではないのでしょうか?
その役目を怠っていながら『勝手をしたのだから保証しろ!』などと果たして要求できるものなのでしょうか?
むしろ、ご自身を省みて、怠慢と視野の狭さ、関心の低さを反省し、今後は意識を高く持ち、『この国は私達国民全てが力を合わせて初めて正常に運営されるのだ』ということに気付いてゆく必要がありますね。
そして、あくまでも、政治家や公務員は皆様が国を運営する上で必要な仕事を代行してこなしている存在であり、国民が雇い主で政治家や公務員は雇われている身であることをよく肝に銘じておく必要があるでしょう。
『公僕』とはよく言ったものですね。
彼らの置かれている立場を的確に表しているものだと皆様も思われませんか?
政治家や公務員に皆様が養ってもらっているわけではないのですよ。
主は国民で僕が公務員や政治家なのです。
主である以上、僕の失態の責任は皆様にあるのです。
民主主義である以上、皆様のうちの過半数の方の意見が反映されて運営が成り立っているということですから、今の国の状態は民意を反映したものであると言えるのですよ。
政治家を選挙で選ぶのは皆様なのですからね。
このことを忘れないようにしましょう。

(2008年2月24日)





霊媒Mを通じて一連のメッセージが地上界にもたらされるようになってから、まだ二ヶ月余りしか経過しておりませんが、その間にも政府の責任を問われる種類の事件が立て続いております。
これまでのメッセージでは、特に薬害肝炎問題に焦点を当てたものが何度か送られてきておりますが、問題の根本にある基本的な構造は、政府が関わるその他の問題についても共通して見られます。
そこで、今回は敢えて表面的な個々の問題についてではなく、それらの問題が発生する根本的な構造に焦点を当てて解説されております。
私たち国民は、普段は面倒事の扱いを政府や役所に丸投げしておきながら、いざ問題が発生すると文句だけは一人前――そんな無責任極まりない姿勢をとってはいなかったでしょうか?
国民に主権があることの意義と責任の重さについて、もう一度国民の一人ひとりが考え直してみる必要があるのではないでしょうか。

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