2011年5月5日木曜日

本当の民主主義社会へ向けて(メッセージ75)

最近、日本におけるマスメディアのあり方が問題視されてきておりますが、これらの問題が大きくなってしまった原因は、無関心なまま放置してきた皆様ご自身にあるのだという事を忘れてはなりません。
なぜなら、皆様の日本という国は民主主義国家だからです。
民主主義国家というからには、民意が反映された結果が今の社会を作り上げているのですから。
政府に対する無関心による弊害と同じ事です。
これらの問題は、国民の関心の高まりにより自然に解消されてゆくものなのです。
ですから、今の状態は皆様の怠慢の結果なのです。
いつまでもマスメディアに対する依存体質から抜け出せないでいると、満足の行く情報は得られません。
自分自身である程度の時間を割き、情報を集める必要があるのです。
インターネットの普及により、昔よりも情報を集め易くなっている分だけ、皆様の関心も高まってきているようです。
これらの関心の高まりは必然であり、民主主義社会を健全な形で運営するための第一歩なのです。
『自分たちで考え、答えを導き出す』という作業が民主主義の基本であり、大変重要なのです。
やっと、これから先の未来の世界で(本来の民主主義社会が)本格的に再現されるという段階に来たといえるでしょうね。
今までの民主主義はかりそめの幻影であり、実質は政府依存主義であったといえるのです。
ですが、それらの結果も必然であり、ほんの少し皆様の霊的成長よりも早めに、皆様にとって大切と思われる知識や概念が学者などを介して伝えられるものなのです。

ですから、霊界側でも皆様が失敗するであろう事は当然予測している事であり、その失敗が経験として活きた知識となるのであれば、それは成長であると言えるのです。
私どもが霊界通信をお送りする目的はただ一つであり、今まで地上界に伝わってきた霊界通信や聖書、経典などに書かれている事柄も全ては一つの流れの中にある出来事であり、繋がっているのです。
決して、伝えられている通りに生活しなければ罪になるわけでもなければ、愚かと言う事でもありません。
ただ、皆様の霊的成長に合わせて、私ども霊界の住人が知りうる真理の断片を皆様にお伝えする事で、更なる成長が見込める事柄に関してお伝えしているだけなのです。
絶対的なものでもなければ、知っていなければ学べないと言うものではございませんので、過ぎた信心は仇となってしまいます。
皆様の世界はまだ未熟であり、未知の可能性を秘めております。
どのような世界へと導いてゆくのかは、皆様一人ひとりの心がけも大きく関わる事ですので、様々な問題に対して注意深く考えてみる必要があるのです。
民主主義体制も、まだ産声を上げた赤子がやっとハイハイをするようになるかどうかという成長段階であり、皆様にとりましては過渡期とも言える時代ですから、社会の混乱や経済の低迷は仕方のないことなのです。
これからの未来は皆様ご自身の手で作り上げる覚悟が必要になってくるのです。
その事をよく覚えておきましょう。
そして、より多くの皆様にとって暮らし易い社会となるように、共に努めてまいりましょう。
私どもでお役に立てるのでしたら、いくらでもお手伝いさせていただきます。
それが私どもの喜びなのですから。

(2008年4月13日)





このメッセージは、メッセージ73の冒頭で触れた「日本のマスメディアに対する厳しい指摘」を受けて、その様なマスメディアの存在を許してしまった根本原因についての指摘となります。
その基本的な構図は、メッセージ62で取り上げられた「政府や官僚の腐敗の原因は、主権者である国民の無関心と無責任にある」との指摘に共通しております。
その内容を一言でまとめると、現在の日本を取り巻く問題の根本的な原因は、『自分の身のまわりで発生した問題に対する、私たちの無視と無関心の姿勢にある』と言えるでしょう。
しかし幸いにも、自身の行動によって政府や官僚の姿勢に影響を与えていこう――と考え、独自に活動を始めておられる方、あるいは、インターネットを介した議論や意見表明を通して、多くの人々に対してそれらの問題点について考えるきっかけを提供しておられる方など、これまでにない新たな動きが社会的影響力を増している点も合わせて触れておきたいと思います。
彼ら自身は意識していないかも知れませんが、そういった先駆者の行動を興味深く注視している方々がおり、先駆者の行動が実際に成果を上げるにつれて、更に多くの方々が後に続くようになります。
その様な現象が徐々に社会的な影響力を増すことによって、以前よりも暮らしやすい社会へと少しずつ構造が変化してゆくのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿