2011年5月7日土曜日

霊界を包むエネルギー(霊的知識の教科書:8)

皆様の住む世界を含めた霊界全体を包み込むように存在しているエネルギーがあるのですが、それらのエネルギーを皆様の世界では『愛』と表現している場合が多いようです。
私どもも、皆様に理解し易いように、『愛』という表現を用いて説明していることが多いのですが、実際は『愛』という表現ではとても表すことができないものであり、皆様の世界に存在する概念に基づいた表現として一番近い言葉を代用しているのです。
過去に地上界へ送られた通信や聖書、経典などで『愛』と表現されているものについても、全て上記のような理由から用いられたのです。
それらの点について、よくご理解いただきたいと思います。
霊界そのものであるといっても過言ではないそれらのエネルギーは、『愛』という表現では語りきれないものであり、『霊界に存在する全てのものを内包し、存在し続ける事を許している』とでも申しましょうか、言葉で表現するのはとても難しいのです。
皆様の価値観では『善悪や優劣』、『高等か下等か』など、二極化した考えが一般的なようですが、それらの全ては皆様が『愛』と表現するものにより生み出されて存在しているのであり、磁石に例えればS極とN極であり、どちらか一方が欠けるとバランスを崩してしまうので、存続できない性質を持っているのです。
磁石は、同じ極同士だと反発しますが、違う極同士だとくっ付きますでしょう?
このように、皆様が『善悪』や『優劣』などで表現しているものは全て、創造主が創られた法則の中で存在する事を当然ながら許されているのであり、この世界のバランスを保つには欠かせない要素なのです。
皆様は、霊的にまだ幼くて視野が狭いために、一側面から見ただけで物事を判断してしまうだけなのです。
物事には全てに多様な側面があり、それらは全て創造主の『愛』ともいえるエネルギーにより生み出され、包み込まれているものの一部である事をよく覚えておきましょう。

霊界を包み込むエネルギーは、皆様にとって愉快なものや好ましいものだけを大切に守る為にある訳ではないのです。
当然、不快で嫌なものもそのエネルギーの中に存在し、大切に守られている一つの要素といえるのです。
その点を勘違いしないように注意しましょう。
霊的存在の父母とも言える存在であり、全ての始まりであり終わりでもある創造主の境涯では、皆様や私どもが持ち合わせているような感情を超越しており、『霊界の全ては存在すべくしてそこに存在し、ありのままである事が秩序を保つ為に必要である』という認識であると思われ(私どもの境涯ではとても理解しきれず、先輩霊から伝え聞いた知識を基に考えるとそう思われる)、皆様がお考えの霊的真理からは想像もつかないものなのです。
霊界全体を見通せるほどの広い視野と、それらの世界を生み出せるだけの知識と創造力を兼ね備えておられるのですから、皆様や私どもが創造主の思われるところを理解できないのは当然のことなのですが。
先輩霊から伝え聞いた知識によれば、霊的に成熟するごとに徐々に霊界に存在するあらゆるものの本質を理解できるようになるため、全ての存在に対して不快感を抱かなくなり、『ありのままの姿で存在する事が一番に望ましいのだ』ということを自然に考えられるようになるのだそうです。
私どもも、実際にそのような体験をしているので一部では理解できるのですが、私どもには私どもなりの不快感が存在しているため、まだまだ未熟であると改めて思うのです。

霊界を包むエネルギー、皆様にとっての『愛』そのものとも言えるエネルギーは、この世界の全てがありのままに存在する事を望み、どのような現象や物質についても全てを優しく包み込み、見守り続けているのです。
これらの事から考えますと、皆様や私どもの目的は、全てをありのまま受け止められるように経験から学び、視野を広げ、霊的に成熟することなのでしょう。

私どもの持ちうる知識や経験からだけでは確信しきれない知識が一部含まれておりますが、私どもの後に霊的活動をされる霊界の皆様が知識をお伝えする際の布石とも言える知識なのだそうですので、あえて加えさせていただきました事をご了承下さい。

(2008年2月24日)

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