この世界のみならず、生きとし生けるものが目指す終着点は、全てが完璧なまでに調和している世界。
全てはそこに存在しているが、個性がぶつかり合うことなく互いの領域を守り、互いの存在のあるがままを受け止めている世界。
色で言えば無色透明。
この世界の色が強烈なのは、自己主張の激しい世界だから。
白は無垢な状態で、黒は全てが共存しつつも個性がぶつかり合い、鬩ぎあっている状態。
黒い状態を昇華すると無色透明になる。
それぞれの個性が持つ意味や役割を理解し、己を主張し他を制する事に意味を見出せなくなるため、自然に調和を図るようになるのだ。
仏教では、人間には煩悩が百八つあると言われているが、煩悩の数とはこの世界――即ち、物質と霊が結びついて存在している世界の界層が百八つあり、一つの界層の中に八十八の世界が存在する事に由来する。
この八十八は、八十八箇所参りの八十八で、八十八箇所全ての世界をめぐり学ぶ事で、一つ成熟した界層へと進める事を意味している。
そしてこの世界が存在している地球は、界層で言えば一つ目であり、その中でも八十六番目に成熟した世界である。
この世界での学びを終えても、後、八十五の世界での学びが待っているのだ。
この界層での学びを終えても、後、百七の界層で、それぞれに八十八の世界が待っているのである。
霊界は霊界で更に多くの世界と界層が存在している。
それはこの世界の比では無い。
それだけ複雑で、より成熟した知識や技術が存在している世界と言う事だ。
その全てを学ぶためには、より多くの経験と知識が必要なのだ。
この世界は、終着点から見て、まだ二、三歩歩んだばかりといった場所に存在している。
霊界は霊界で四、五歩と言ったところだ。
(ここで言う霊界とは、純粋な霊の世界の事。)
あなた方は、まだ知らない事の方が多く存在しています。
焦らず、驕らず、日々精進してください。
無理をせず、己が心のまま個性を発揮し、押し合い圧し合いしつつ、加減を学んでください。
ぶつかり合う事がなければ、いつまでも加減を学ぶ事は出来ないでしょう。
心を偽りながら、ぶつかり合う事を恐れて生きていては、いつまでも学びを得ることは出来ないのです。
心のままに行動すれば、当然、辛い事にも遭遇します。
ですが、どのような結果も、あなたの成長のための学びであり、糧なのです。
恐れるあまり臆病になり、内に篭っていても、そこから得られるものは己への絶望と焦り、怒りと苦しみのみです。
心を外に開放し、己のありのままを受け入れたとき、それまで見えなかった様々な要素が見えてくるのです。
どうか、その事を忘れないで下さい。
己の心に素直であれ!
(2010年1月13日)
こちらは(メッセージ92)に関連する、霊界事情に付いてのメッセージとなります。
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