2011年5月5日木曜日

命を尊重すること(メッセージ79)

『命』を尊重する事について、改めましてご説明させていただきたいと思います。

皆様は『命』を尊重するという言葉をお聞きになり、主にどのような事を想像されるでしょうか?
動物愛護や環境保護、あるいは戦争反対運動など、世間で大々的に活動されている方が大勢おられるような事柄を思い浮かべる方もおられること思います。
ですが、そのような活動を熱心にされている方々が必ずしも『命』を尊重しているとは言いがたいのが現状です。
何故かと申しますと、それらの活動をする事を名目として、その実態は物欲に駆られた、いわば詐欺行為であると言っても過言ではない場合も多々あるものなのです。
もちろん真剣にそれらの活動を行なっておられる方々もおりますので、上記のような事柄が全てと言うわけではございませんが。
それに、もっと根本的なことを申し上げれば、ご自身の『命』でさえ尊重する事が出来ていない方が殆どなのがこの世界の現状なのです。
何故、病の床に臥せってしまう方が大勢おられるのでしょうか?
全ては因果の巡り会わせで起きているのですが、病になると言う事はご自身の健康状態に気を配る事が出来ていないからなのではありませんか?
病を発症する確率を上げると分かっていながら喫煙を続ける事は、ご自身の『命』を軽んじている事になるのではありませんか?
暴飲暴食は身体を痛めつけ、肥満に繋がる行為であると分かっていながら続ける事は、ご自身の『命』を軽んじている事になりませんか?
スタイルを気にしてダイエットをするために必要最低限の食事すらとられないのは、ご自身の『命』を軽んじる行為ではありませんか?
心に不満を抱きながらも無理を続けてしまう行為も、うつ病を引き起こす原因となってしまい、これらの現象もご自身の『命』を無意識のうちに軽んじている心のあり方が引き起こしているものなのです。
このように、ご自身の事ですら理解出来ていない方が大勢おられる中で、『命』を尊重する事の意味をお伝えするのは大変難しく、困難が伴うものなのです。
表面的には『命』を尊重しておられるようではあっても、実は出来ていないと言うケースが大半を占めているわけです。
ご自身の『命』を尊重できない方は、他の方や動植物などの『命』も尊重する事は出来ません。

もし、本当に『命』を尊重する事が出来ていたなら、国籍や種族が違うからと言って相手の方の文化や宗教などを軽んじた発言をする事など、とてもではありませんが出来ない事でしょう。
『肌の色が違うから』あるいは『宗教が違うから』、『慣れ親しんできた文化が違うから』などの理由から、『理解できない』として相手の方を知ろうともせずに見下してしまう心のあり方は、果たして『命』を尊重していると言えるのでしょうか?
これらの心のあり方が今の皆様の世界の現状を作り出しているのです。

上記のような事を踏まえた上で、世界の出来事を見渡した時に『命を尊重した考えに基づいて暮らしている』と言い切ることが出来るのでしょうか?
これらの事柄について冷静に考え、慎重に決断を下す必要があります。

一つお断りしておきますが、地上界の現状は皆様の未熟さの反映であり、それが罪であると申し上げているわけではございません。
これらの諸問題を一つひとつ解決してゆく過程で学べる霊的真理は非常に多く、霊的な存在は皆、学ぶために最低でも一度は経験している事なのです。
まだ、学んでいない霊達もいずれは学ぶ事になるでしょう。
もちろん私どももこれらの事は経験済みであり、それらの経験を乗り越えてきたからこそ、今こうして皆様にお話しすることが出来るのですから。
ですから、今皆様が経験しておられる事柄はとても貴重な学びの材料であり、これから『どのような選択をし、何を選び取ってゆくのか?』となった時に必要と思われる知識をお伝えしているだけでございますから、どうか気を悪くなさいませんように。

これらの知識を糧とし、霊的成長に励んでください。
どうも、ありがとうございました。

(2008年4月18日)





こちらはメッセージ78を受けて、命を尊重することについて分かりやすく説明していただきました。
既にメッセージ26メッセージ54メッセージ72などで取り上げられたテーマとの関連について述べられております。
また、より根本的にはメッセージ38などを参考に『因果律』についての理解を深めることによって、様々な物事が起こっている仕組みを理解することに繋がるでしょう。
それらの事柄に対する理解を深める材料は、皆様の日常生活のあらゆる場面に散りばめられておりますので、日々の生活を通して理解を深めていただければと思います。

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