今日は、皆様が勘違いしている『純真無垢』で『従順』である事についてお話したいと思います。
特に、宗教組織に属しておられる方々に価値ある意識として強く信じられている傾向にあるようなのですが、『純真無垢』で『従順』であるということにはどのような意味があるのでしょうか。
『純真無垢』であるということは『無知』ということですし、『従順』であるということは『自我を捨てる』ということになるのですが、皆様はどのようにお考えになりますか?
私どもから見ればそのような状態は『赤子同然』であり、『いつまでも成長しない』事になるのですが、何故このような状態に置かれ続けることが価値あるものとして認識されているのか、とても理解に苦しむところです。
これでは、何のために地上界で暮らしているのか、いつまでも理解できないのではありませんか?
皆様は、何も知らないままに苦しみを繰り返す事を望んでおられるのでしょうか?
いつまでも『赤子同然』ということは『大人になれない』ということであり、責任に対して無関心であり、いつまでも誰かに依存し続ける事になってしまうのですが、皆様はそれで良いと思っておられるのでしょうか?
その依存する相手が例え『神』であったとしても、『全てから救ってもらえる』などと考えておられるのであれば、甘えもいいところです。
『神』が唯一皆様に望むのは『霊的成長』であり、決して『神』に依存して言いなりになる事ではございません。
自我を育み、自らの責任は自らが背負う覚悟を持つ事が霊的成長には大変重要な事なのですが、どうも勘違いをされている方が大勢おられるようですので注意が必要です。
皆様はこの地上界において、自我を強く自覚し、その感覚を育て強化してゆく事が重要事項の一つであるにも関わらず、そこからかけ離れた事がまるで『素晴らしい』ことであるかのように考え、『自我を捨て』てしまう傾向にあるようですので、この考え方は『大変危険である』ということを良く覚えておきましょう。
『自我』を自覚し始めたばかりの未熟な頃は確かに、周囲の方々の事など気にも留めておりませんから、皆様にとりましては『迷惑で厄介』なものでしかないかもしれませんが、それらの経験を経て初めて、周囲に関心が向くところまで成長できるのです。
いつまでも我侭ばかりをしていては、自身にとっても良い事は無いという事を経験を通して学ぶからです。
これらの経験は、『真理』を確信するために必要なものですので勘違いしないように注意しましょう。
この地上界において経験する事や感情は全て、霊的に成長するための材料であり、皆様ご自身が『有益か? それとも無益か?』と勝手に解釈しているだけなのです。
『人間万事塞翁が馬』という言葉がございますが、皆様の考えておられる 『良し悪し』の基準だけで物事を見通せるわけではないことは、この言葉から学べるのではないのでしょうか。
ほんの一時の出来事を切り取って見ただけで、物事の全体を判断する事は不可能なのです。
過去から現在への流れを考えた時、初めて未来を想像してみる事ができるのです。
原因と結果を見通せる目を養うためには、『純真無垢』で『従順』な状態では適わないのだという事を良く覚えておきましょう。
これらの知識が皆様の成長のお役に立てましたならば幸いでございます。
どうも、ありがとうございました。
私どもはいつも皆様のことを見守っております。
(2008年10月22日)
今回のテーマは、最近の通信で繰り返し述べられている内容と非常に深い関わりを持っております。
その理由として、管理人から霊媒Mに対して「マスメディアやインターネットを通じて、意識的に時事ニュースや世間の動向に注意を払ってもらいたい」と要望している点があります。
霊媒Mが得た情報に対して、霊界で説明が必要と考えた点についての反応を期待したからです。
特に、今回を含めた10月にもたらされたメッセージの多くは、霊媒Mがインターネット上のいわゆる『スピリチュアル系サイト』を閲覧した際に、霊界から返されたリアクションです。
当サイトでも以前ご紹介したそれらのテーマについて、敢えて繰り返して指摘する背景には、「本来なら霊的知識の普及と理解促進を目的としている筈の『スピリチュアル系サイト』に、理解の足りていない側面が伺える」点があるとのこと。
ですから、ご覧の皆様にはぜひ「霊界通信の内容を鵜呑みにしないで、よく考えること」を重ねてお勧め致します。
著名な霊界通信である『シルバーバーチの霊訓』でも、シルバーバーチ霊が以下のように述べております。
「理屈を言ってはいけません。そう信じればよいのです」――私はそんなことは申しま せん。反対に「神が与えてくださったもの(知的思考力・理性)を存分にお使いになって私をお試しなさい。しっかり吟味なさってください。そしてもしも私の言うことに卑劣なこと、酷いこと、道徳に反することがあれば、どうぞ拒否なさってください」と申し上げます。
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