2011年5月5日木曜日

愛をもって接するように(メッセージ80)

私どもは地上界にお暮らしの全ての皆様を愛しております。
その感情に国や宗教、民族の違いによる分け隔てなどは存在しておりません。
なぜなら、皆様は等しく尊い命を有しておられるからなのです。
未熟さゆえに周囲の皆様に不快な思いをさせてしまう方も大勢おられますが、それらの方々も私どもにとりましてはまるで我が子のように尊い命なのです。
その事をぜひ皆様にも知っておいていただきたいと思います。
そして出来る事ならば皆様にも、いつも愛をもって人々に接するように努めていただきたいと思います。
そしてもしも、悲しい出来事や不快な出来事があなた方の身の回りで起きたとしても、その時こそあなた方の愛を発揮する時であるという事を忘れないようにしましょう。
自分以外の人に威圧的に振舞ったり、暴力的な行動を取るのは恐れから来るものであり、彼らにとりましては自己防衛以外の何ものでもないのです。
ですから、感情的に振舞うのではなく、理性を働かせて冷静に状況を判断できるように訓練すると良いでしょう。
そうすれば、争う事もなく平和的な解決策が見つかる事でしょう。

人それぞれに成長度もバラバラですし、忙しくてなかなか周りの方々にまで気を回す余裕がないと言う方も大勢おられるとは思いますので、出来る時で構いません、ほんの少しの時間でよいですから冷静に考える時間を設け、少しでも穏やかに対処できる方法を考えてみてください。
これらの作業を意識的に繰り返す事により、いずれは当たり前の作業になり、意識しなくても自然と冷静に考える事が出来るようになりますので、どうぞ試してみてください。
不快な目に遭った瞬間は、怒りや悲しみの気持ちで一杯になってしまうと思いますので、少し時間を置いて落ち着いてきたら実践してみると良いでしょう。
これらの作業を繰り返す事で、いつの間にか皆様が不快に思う事柄も減っている事でしょう。
なぜなら、冷静に考えてみる事で、怒りや悲しみなどの強い感情を上手にコントロールできるようになってくるからなのです。
そうなれば、気分的にも安心して暮らせるようになると思いますので、是非お試し下さい。

皆様がいつも愛と慈しみに包まれて幸せに暮らせますように。
いつも皆様の側で力を注いでおります。
どうか苦難に挫けることなく、勇気を持って毎日をお過ごし下さい。

(2008年4月30日)





メッセージの中では直接触れておりませんが、このメッセージの内容は恐らくメッセージ73の続編に位置づけられており、なおかつ再度強調した方が良いと霊界側で判断した点を繰り返し述べている――と言った印象を受けました。
既に2004年に中国で行われたサッカー・アジア杯や、2005年に中国各地で発生した大規模暴動を含む反日活動などを通じて、日本人の中には中国人に対するネガティブな印象が相当程度定着していると言えるでしょう。
それに加えて、中国製の輸入品から健康被害を及ぼす可能性の高い有害物質が検出されるなど、中国製品忌避へ向けた世界的な潮流がある中で発生した「有毒餃子問題」によって、日本人の対中イメージ悪化の影響には測り知れないものがあったと思います。
その様な国内の対中世論の延長として、今回騒動となった長野聖火リレーがあったのですから、中国側が自ら印象を悪化させる行動を選択した為に墓穴を掘ってしまった――いわば自業自得の感は否めません。
そして、現在の世界的傾向は中国が自ら招き寄せた四面楚歌の状況ではありますが、メッセージからはむしろ私たち日本人、そして中国の非を追及している側の方々に対して、もっと冷静に物事に対処するように呼びかけているように思います。
なぜなら、既にメッセージ73でも触れているように、現在の中国人は冷静で理性的に対応できるほど成熟してはいないので、少なくとも彼らよりは冷静に対処することの重要性を理解している私たちの側で、今後起こりうる騒動の被害を最小限に止めるよう、適切にコントロールする必要があると、霊界側が意図しているからでしょう。
特に私たちの日本国を含めた中国の周辺諸国は、中国の自壊に伴って少なからず影響を受ける位置にあります。
ですから、中国崩壊の影響を出来る限り中国国内に押し止めるべく活動することによって、私たち自身の安全を確保しなくてはならないのです。
安易な中国バッシングを行うことによって、面子を損ねられたと気分を害する中国要人の様子を見て溜飲を下げれば、その場は気が晴れるかも知れませんが、そういった無思慮な行動の蓄積が引き出しうる中国側のリアクションについて、もう少し慎重に考慮してみる必要があると思います。
そういう私も、実は長野の聖火リレーで「フリーチベット」を叫んだ有志の方々に対して、「私たちの抱く問題意識を明確に表現した」という意味で好意的な立場にあるのですが、是非そこから一歩進んで、どの様にしてこの我が侭な隣人に『理性と知性を身につけた方が長期的にはメリットがある』と認識してもらえるのか――について、考えを深めるきっかけにしていただければと思います。

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