2011年5月4日水曜日

スピリチュアリズムについて(メッセージ64)

今日は、皆様に『スピリチュアリズム』について改めてご説明しておく必要があると思いましたのでお話させていただきます。

皆様の世界では『スピリチュアリズム』という言葉だけが独り歩きをして、霊界側の本来の意図とは掛け離れた認識が広まっているようですね。
その影響から『スピリチュアリズム』というものが、何か『特別な素晴らしいもの』であるかのように考えたり、逆に『何の証拠もないインチキで下らないものである』と考える方もおられるようですね。
ですが、そのどちらも的を射た考え方とは言えないものであり、どちらの考えを持っておられる方々も、何か大きな勘違いをされておられるようです。
そもそも、『スピリチュアリズム』とは特別なものではなく、『皆様の生活そのもの』であると言っても過言ではないものなのです。
皆様が、ごく当たり前のように過ごしておられる毎日の暮らしの中で活きている霊的エネルギーであり、いつもすぐ側にあるものなのですよ。
ただ、それらの霊的なエネルギーは、肉体で感知できる五感による認識が出来ないほど精妙な創りであるために、皆様が『確かにそこに存在している』との認識が出来ないだけなのです。
いずれ科学技術の発達により、それらの霊的エネルギーが誰の目にも明らかになる日が来る事でしょう。
ですが、今はまだそれらのエネルギーを皆様に分かるように証明する手段が無いので、皆様に解りやすく説明するのは難しいのですが、皆様も一度くらいは経験していると思われる『虫の知らせ』と呼ばれる現象は、実は霊界からの警告を皆様が無意識のうちに受け止めているものなのですよ。
他にも、『閃き』などの形で受け止める場合もあるのです。
『天才とは1%の霊感と99%の汗である』との言葉を残している方がおられるでしょう?
彼は『閃き』は霊界からもたらされるものと知っていたのかもしれませんね。
これらの事からも分かりますように、『スピリチュアリズム』に代表される霊媒によりもたらされる霊界通信などは、決して特別なものではなく、皆様の生活の中で活きているものなのです。
ただ、霊媒体質の方はそれらの霊的エネルギーを感知しやすいというだけのことなのです。
皆様も霊的存在であることには変わりないので、霊的なものを受け止められるだけの下地は持っているのですが、人それぞれに霊的成長に必要な環境や肉体が異なっているために、『今は霊的な能力を発現しないほうが良い』との判断から発揮されていないだけの事なのです。
霊能力は、決して特別なものでもなければ、得体の知れないものでもないことを良く知っておきましょう。
ただ、皆様がそれと認識できないままに受け止めている場合が殆どですから、理解できないものを意識するのはとても難しい事なのでしょうが。

今、皆様の世界では霊媒の方がまるで『神様』であるかのように持て囃すような風潮が見られますが、霊媒とは、あくまでも霊界からもたらされたメッセージを皆様に分かるように地上界の言葉に置き換えている、いわば通訳をしている方なのです。
外国語を母国語に通訳している方々と何ら変わりは無く、ただ、訳すための知識と技術を備えているだけの事なのです。
ですから、それら霊媒の方を特別視して崇めるというのは、とてもおかしな事であると皆様も思いませんか?
確かに霊媒の方は霊的真理の一部分を受け止めており、それを皆様に分かる言語に置き換えてはおりますが、その内容は霊媒自身の意識の中にある記憶と入り混じり易く、霊媒の方から聞いたままの内容を鵜呑みにしてしまうのはとても危険な事なのですよ。
霊媒の方の霊的成熟度合いにもよりますが、霊媒としての最低限の心得を持ち合わせておられない方の場合は、語られる霊言のうちの1%真理が含まれていれば良い方なのではないのでしょうか。
後の99%は霊媒の方ご自身の経験からくる知識と考えておいた方が良いでしょうね。
それに、そのような方が受けるメッセージを伝えてくる霊は未熟な場合が多く、霊的視野に乏しいという難点もあるので、その中から霊的真理を読み解くにはかなりの霊的知識と広い視野、そして、根気が必要になるでしょう。
心得のある霊媒の方に関しても、語られる霊言の内容はかなり霊界側の意図したものに近いとしても、地上界の言語に訳すには限界というものがありますし、霊媒の方自身の知識を借りてお伝えしているという事情もありますので、なかなか正確には伝わりにくいものなのです。
それでも、霊界側が意図した内容の30~60%は伝わるのですから、皆様により多くの霊的知識をお伝えできるという意味では、皆様の霊的成長度合いも考慮に入れますと上出来なのですが。
このような状況を考えますと、霊言や霊界通信を鵜呑みにするのではなく、ご自身の経験と知識を基によく考え、ご自身なりの答えを導き出す必要があるのです。
この霊界通信についても例外ではなく、地上界の霊媒の方も、霊界側の霊媒の方や技術者もまだ技術的に未熟であるために、やはり、こちら側で意図した内容の20~30%程度お伝えするのが限界でございますので、皆様ご自身で考え、これらの内容について判断していただきたいと思います。
本来その性質上、霊媒には必ず対となる『さにわ』が必要になるのですが、その重要性は余り認識されていないようです。
『さにわ』については以前の通信でご説明させていただいておりますので、そちらも合わせて読んでいただければ理解も深まる事と思います。

話が少々逸れてしまいましたが、『スピリチュアリズム』は決して特別なものではないということをこの通信を通してご理解いただけましたならば幸いでございます。

(2008年3月2日)





霊界通信の困難さやさにわの重要性については、これまでのメッセージにも度々指摘がありましたが、敢えて再度同様のメッセージがもたらされたのは、霊界通信や霊能力を過度に神聖視して、もたらされる通信の内容をよく吟味せず、鵜呑みしてしまう方がそれだけ多くおられるということなのでしょう。
最近のいわゆる『スピリチュアル・ブーム』にも、霊的知識を知るキッカケとしてのポジティブな意味合いよりも、むしろ霊的知識の誤った理解につながってしまいかねないというネガティブな影響が目立つように見受けられますので、そろそろ表面的なブームは終焉を迎える時期に来たと思います。
しかし、その様な時期に霊的知識に対して強い関心を持ち、真摯にこの世の中を統べる法則の謎を深く追求される方にこそ、ぜひ私たちのお届けする一連のメッセージをご覧いただきたいと思います。
もちろん、私たちのお届けするメッセージだけでも霊的知識の概要は網羅しておりますが、シルバーバーチの霊訓や、マイヤースの通信といった霊界通信を合わせてご覧になられることで、より深い理解が得られるでしょう。

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