2011年5月3日火曜日

言葉を使って意思疎通を図るときに(メッセージ60)

今日は、言葉を使い、意思の疎通を図る際の注意点についてお話したいと思います。

皆様が暮らしておられます世界におきましては、大抵の場合、言葉を操ることでご自身の意思を伝えていると思われますが、ご自身の発している言葉には必ず責任が伴っているということを忘れないでいただきたいのです。
皆様にとりましては軽い気持ちから、あるいは極些細なことと思われる言動であったとしても、受け取り手によってその印象は千差万別なのです。
『大したことではない』と気にしない方もおられますが、中にはとても深刻に受け取り、思い悩み、苦しみ続ける方もおられるのです。
同じ言葉を使っていたとしても、必ず自分と同じ意味で相手も理解し使用しているわけではないことを、是非知っておいていただきたいと思います。
同じ言葉を用いながら、解釈の仕方が違うというのはよくある事なのです。
互いの頭の中では違うことを考え、かみ合っていないにもかかわらず、同じ言葉を使い、その場の話が成立しているように思える為に、意思が通じているように勘違いしたままお付き合いを続けた結果、問題が生じ、相手を憎んだり嫌ったりするようになるなど、皆様の世界では日常茶飯事なのですから。
それとは逆に、同じ事を考えていながらも違う言葉を用いているために、思うように意思が伝わらず、上手くゆかないケースも多いようです。
これらの事態を回避し、周りの方々とより良い関係を築く為には、ご自身の解釈を基準にして相手の方の発している言葉を判断してしまうのではなく、どのような意図でその言葉を用いたのかを考え、わからなければ納得出来るまで質問したり、相手の方の言葉から連想されるご自身の考えや解釈を伝え、より正確な捉え方が出来るように努力する必要があります。
それらを繰り返すことで相手の方の考え方の癖を知ることができ、簡単に理解出来るようになってまいります。
その為にもまず、ご自身と周りの方々の考え方や解釈の仕方は基本的に異なっていることを理解し、常に頭の隅に置いておく必要があるでしょう。
そして、ご自身が何かを伝える際に発した言葉には責任が伴っていることをよく理解し、軽々しく言葉を操ることは危険であることを知っておきましょう。
あなたの一言が誰かを絶望の淵に追いやり、命すら奪いかねないことをよく覚えておきましょう。
言葉に対し、どのように受け止めどう行動するのかは確かに受け手の問題なのですが、悪意をもって発せられた言葉は、発した方ご自身に必ず何らかの形で返ってくることになるでしょう。
それらのことをよく考えもせず、無知なまま悪意ある言葉を発し続け、ご自身の手で不幸を招き寄せている方が大勢いらっしゃいます。
それでは、ご自身も周りの方々も苦しいだけなのではありませんか?
同じ事を伝えるのでも、どの言葉を使うのかで印象が大きく変わります。
ご自身の思いが相手の方に上手く伝わるかどうかは、皆様の言葉の操り方にかかっているのです。
上手な会話の仕方を覚えて、幸せを感じながら暮らせるようになると良いですね。
言葉に振り回されるのではなく、是非使いこなせるように努力してみてください。

(2008年2月11日)





現在この様な形で、文章をまとめて多くの方々にご覧いただく為の作業に関わっている管理人ですが、元々文章を記述することに対する関心も強かったせいか、今回のメッセージについては私もすんなりと理解できました。
というよりも、常々私が感じていた「言葉を使用して意思の疎通を図る」ことの難しさに対する思いを、実に的確に解説していただけたのではないでしょうか。
さて、今回この様なメッセージが送られた背景について若干の説明を施しますと、先日某有名歌手の方がラジオ放送で妊娠と出産に関わる不穏当な発言をしたことが問題となり、ついには問題の歌手の方がニュース番組の中で謝罪する――といった出来事がありました。
その出来事について、私自身は報道を通じて大まかな経緯を聞いた程度なのですが、実際に問題の歌手が謝罪したとされる番組をご覧になった方の中には、言い訳がましくて謝罪になっていない――との声もあったようです。
その様な出来事を受けて霊界からもたらされたのが、今回のメッセージです。
言葉と心の働きに対する理解を深めてゆくにつれ、言葉の限界と、言葉を媒介としたコミュニケーションの難しさを実感する日々ですが、メッセージではその様な言葉自体の抱える限界や、人間の心の動きによるコミュニケーションの行き違いをどの様に克服して、お互いの意思の疎通が円滑に図れるのかについて、分かりやすく説明してくれております。
相手が誰であれ、その方との良好な人間関係を築く為には適切なコミュニケーションが欠かせませんし、コミュニケーションを図る最も標準的な手段が会話といえるでしょう。
しかし、そのコミュニケーションがうまく図れない――そういった原因の悩み事を抱えておられる方も少なくないのではないでしょうか。
そんな悩みを抱えておられる方には、特に今回のメッセージをよく読み込んで頂き、普段他の方とのコミュニケーションをどの様に行っているのかを、改めて振り返ってみていただくことをお勧めいたします。
あなたは本当に相手の方の意思を理解しようと努めておられますか?
自分勝手な思い込みや、根拠のない決め付けで相手の方の意思を推し量ろうとしてはおりませんか?
仮にあなたの身のまわりに、人間関係のしっくりといっていない方がおられたとしても、それはただ単にあなたが相手の意思を理解しようと努めていないだけかも知れません。
もし、あなたが今よりもほんの少しだけ相手の言葉に注意深く耳を傾けて、その言葉の背後にある意思を読み取ろうとするだけで、あなたとその相手の方との関係が劇的に変わるかも知れません。
もちろん、全ての原因があなたにある訳ではないでしょう。
しかし、あなたがほんの少しだけ相手の方に対して慎重に、そして注意深く振る舞うだけで、お互いの意思の疎通が円滑に運ぶようになるのだとしたら、あなたにとっても、相手の方にとっても望ましい変化なのではないでしょうか?
例えそれが無駄な努力に終わったとしても、それで以前に比べて何かを失うわけではありません。
一方、そんな些細な自身の心掛けの変化が状況の好転に繋がる可能性があるなら、試して見ない手はないとは思いませんか?

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