2011年5月19日木曜日

衆議院選挙を終えた日本国民の皆様へ(メッセージ103)

さて、昨日は、衆議院選挙がございましたが、有権者の皆様は投票に行かれましたでしょうか?
期日前投票をされた方々もおられたようですが、今回の選挙は、日本にとっても、世界にとっても、大きな意味のある選挙となったようです。
開票結果を受け、皆様それぞれに、様々な思いを抱かれた事と思います。
ですが、これで全てが終わったわけではなく、これから始まるのだと言う事を忘れてはなりません。
選挙結果が出た今、選出された議員はゴールではなく、やっとスタートラインに立った状態なのですから。
これからの発言や行動が、有権者の皆様により選出された議員の皆様に対する評価の対象となります。
逆に、国民の皆様にとりましても、自らの選択による影響が結果として徐々に明らかになってゆきます。

そこで、有権者の皆様に注意していただきたい事がございます。
自ら選出した議員(居住区で選ばれた議員)に対して責任を持って欲しいのです。
“選んでしまえば後は議員にお任せ”などと言う愚かな行為は慎んでいただきたいと思います。
なぜかと言えば、各地域ごとに選出された議員を監督・指導してゆくのが、皆様有権者の義務であり、責任であるからです。
議員はあくまでも皆様の代表なのですから、皆様の声を反映させた政策を実現まで導くのが仕事であり、皆様を養育するのが役割ではないのですから。
そこの所をよく肝に銘じ、自らの居住区から選出された議員の活動を把握するよう努め、誤った選択をしそうな時は軌道修正できるように、常日頃から学ぶ努力を怠らないようにしましょう。
これらは、有権者とって必要最低限の心得であり、これらの認識が正常な国家運営に繋がってゆくという事をよく覚えておいてください。

いつまでも、思う通りに事が運ばないのを議員や公務員のせいにして、自らの非を認められないようでは、例え、日本自体が繁栄し豊かになっても、いつまでもその恩恵には与れず、多少は生活環境が向上しても、常に社会の底辺で暮らしてゆく事になるのです。
自らの身に宿る原因に目を向けず、他に原因を求め責任を問う考え方の持ち主は、努力する事を怠り、夢を見る傾向にあるので、その結果としてそれ相応の境遇で暮らすことになるのです。
自らを弱者と位置付け、努力もせず他者に寄りかかるだけでは何も得るものはありません。
一人で出来る事には確かに限界があるでしょうが、出来る事すら実行せずに助けを待っているだけでは、他者の負担となってしまうだけなので、いつまで経っても、どんなに社会が変化しても、安心して暮らす事はできないでしょう。
自らの行いの結果が、今の皆様ご自身の生活環境であることを忘れないで下さい。

もし選出された議員がきちんと仕事をせず、状況が悪化してしまった場合、その候補者を選び当選させた有権者の皆様は、他の候補者に投票した有権者の皆様も共に負担を背負う事になるのだという事を、この機会にきちんと学んでください。
皆様の一票が、日本国民全員に影響を与える事の重みを知って下さい。
そして、言い訳をせず自らの非を認め、今後は改善の為に自らできることに尽力してください。
それが、誤った選択をした皆様の義務であり、責任なのです。
それ程、皆様の一票は重いものなのだと実感してください。

他の候補者に投票したにもかかわらず、その一票が反映されずに、誤った選択をした皆様と共に責任を負うことになってしまった場合は、悔しいかもしれませんが、ここは協力して自ら出来る事を実践し、状況改善に尽力してください。
行動を起こせば、その努力は必ず実を結ぶ時が来ます。
嘆いて行動を起こさなければ、状況が変わらないどころか悪化するばかりでしょう。
皆様も国民の一員である以上、全ては連帯責任である事はご承知の事だと思われますので、ここは辛抱強くありたいものです。

投票にすら行かなかったという方は問題外であり、責任と義務の放棄をしたとみなされますので、何も言う権利はございません。
これを機会に自らの怠慢を潔く認め、今後は、国民としての責任をきちんと果たしてゆけるように努力していただきたいと思います。

皆様の選択の結果が良い方向に進んだ場合は、きちんとその事実を受け止め、議員を労う必要があるでしょう。
皆様の代わりに国政と言う大変な仕事を担っているのですから、その事に感謝し、議員の皆様が活動し易いように、出来る範囲内でよろしいので、積極的にサポートしてゆく努力をしましょう。
その活動が、結果的に皆様の生活に反映されてゆくのです。

これらの事柄を考慮に入れて、選挙についてよく考えてみてください。
最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございました。

(2009年8月31日)





今回のメッセージに関連するテーマは、これまでにも何度か取り上げられておりますが、それらのいずれにも共通しているのは、『真の民主主義国家とは、主権者である国民が国家の運営に責任を持つ国』であると言うこと、あるいは『面倒事の対応を政府や公務員に丸投げしておきながら、結果が気に入らなければ安易な政府・公務員バッシングによる憂さ晴らしでは、民主主義国家の主権者としての責任を果たしていない』という、日本国民の皆様にとって耳の痛い点であります。
そう言う意味では、今回の選挙結果を受けて、これまではぬるま湯の中でわがまま放題が当たり前として過ごしてきた日本の有権者にとって、民主主義国家の主権者が国家の運営に責任を持つことの意味を、ご自身の体験を持って身に刻みつける事となるでしょう。
詳しくは、先日開設しました【Silvercord】関連Blog『銀の紐(inside-Silvercord)』にて、今回の選挙の総括として管理人の思うところを綴っておりますので、興味をもたれた方はこちらも是非ご覧頂きたいと思います。

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