2011年5月4日水曜日

病は気から(メッセージ72)

『病は気から』という言葉を皆様もよくご存知でしょう?
この『気』というのは、皆様の『気の持ちようで体調が変化する』という意味で一般的には捉えられているようですね。
この解釈も決して誤りではないのですが、これだけでは少々説明不足ですね。
実はこの『気』とは何なのかと申しますと、皆様の身体を巡っている霊的エネルギーの事なのです。
肉体を含めましたあらゆる物質は、その形を保ち、秩序正しく生命活動を行なえるように霊的エネルギーによって支えられているのですよ。
ですから、それらの霊的エネルギーである『気』の巡りに偏りが生じると、身体の機能にも不具合が生じてしまうのです。
正しい生命活動を行なえなくなってしまうのです。
その為に、免疫細胞の活動に支障が出てしまい、本来なら免疫細胞によって死滅する変異細胞が生き残り増殖するという事態に陥ってしまうのです。
あるいは、死滅するはずのウイルスが生き残り、皆様の身体に危害を及ぼすようになってしまうのです。
果ては、正常な細胞を免疫細胞が破壊するという事態に陥ってしまうのです。
身体を巡る霊的エネルギーは、霊体と肉体のバランスが崩れる事で滞り始め、その事に気付かないでいると、命を落とす結果にもなりうるのです。
これらの現象は因果が巡った結果といえますね。

精神的な病にも同じことが言えます。
脳の機能が霊的エネルギーの滞りによって正常に機能できなくなっているのです。
その結果、極度の不安に襲われたり、凶暴になったり、あるいはハイテンションになりすぎたりなどの障害をもたらすのです。
上手く制御できないために情緒不安定になってしまい、防御本能として自身の内に篭ったり、破壊活動をしたりといった行動をとってしまうのです。
本来なら、それらの感情をある程度制御できるような仕組みが脳の機能として備わっているのですが、それらの機能が正常に働かなくなってしまった結果なのです。

では、どうすればこれら霊的エネルギーである『気』を滞りなく体の中に循環させることができるのでしょうか?
まず、生活態度を改める必要がありますね。
どのような物事にもいえることなのですが、節度を保つ術を身をもって体験する中から学び取る必要があるのです。
今現在、病で苦しい思いをされている皆様は、身をもって学んでいる最中であるといえるでしょう。
心も身体も無理をすることなく、程よい緊張感の中で暮らすのがよいでしょう。
なぜ、程よい緊張感の中で暮らすのがよいのかといえば、全くストレスがない状況というのは、実は皆様にとりましてはストレスの源になってしまうものなのです。
これはどうした事でしょうか?
全くの自由で責任感を持って行動する活動というものが一つも無い環境というのは、実は霊体にとりましては好ましくないものなので、その思いを受けた肉体はストレスを感じてしまうのです。
なぜなら、皆様はこの地上界に霊的知識を学ぶために生まれてきたからなのです。
その目的が全く果たせない環境や状況は、皆様にとりましてはストレス以外のなにものでもないのです。
ご自身以外の方々との関わりの中で成した事柄に対して、なぜ充実感を感じる事が出来るのかと申しますと、霊的な部分の成長が見込めるからであり、地上界に生まれてきた本来の目的を果たす足がかりとなるからなのです。
時には休憩を取りながら、無理なく過ごすことも必要ですが、霊的成長には程よい緊張感も必要であることを忘れずに。
これは大変重要な事ですのでよく覚えておきましょう。

これらの知識が皆様の成長の役に立つ事が出来れば幸いでございます。
どうぞ、これらの知識を参考にしながら真理を確信できるように励んでくださいませ。

(2008年3月28日)





これまでにも『病』に関連したテーマは幾つか取り上げましたが、今回はより直接的なテーマである、霊的視点から見た『病』についての意味合いと対処法についてです。
霊的知識を学んでいく過程で、単なる物質(原子)の結合体に過ぎない肉体に生命が宿る仕組み、言い換えれば物質に生命を与える原動力――いわゆる生命力――とは一体何なのか? という問題について考える機会もあるかと思いますが、今回のメッセージとの関連で言えば、生命力=霊的エネルギーであり、霊的エネルギーが肉体にバランスよく供給されている事で健全な精神と肉体が保たれているということであります。
翻って、なぜ病気に罹る方がおられるのかといえば、霊的エネルギーの滞りが肉体にどのような影響を与えるのか、また健全な肉体を維持するための方法を体験を通して学んでいるという側面が大きいと思います。
もっとも、病気の原因が前世からの因果による場合や、病気による不自由な環境で生きることを強いられる中で、肉体的な部分とはまた別の学び得るための目的があってそのような環境に置かれる場合もありますが、いずれの場合においてもその厳しい状況のなかにこそ霊的成長を促す種子が隠されていることを認識したいものです。
この様な言い方をしては語弊があるかもしれないと予めお断りしておきますが、今病気で辛い状態に置かれている方は、その病の経験を通して学ばなくてはならない事柄について、これまでにも学ぶべき機会があったのではないかと思います。
そして恐らく、その時点では現在ほど辛い経験を経なくても学びを得られる環境にあったにも関わらず、その時点ではご自身がその学びを得られなかったため、現在はより確実に目的としている学びが得られやすい環境に置かれているのだ――と考えられるのです。
心理的にインパクトの大きな環境に置かれることによって、必然的にご自身が学ぶべきテーマについて考えざるを得なくなるからです。
ですから裏を返せば、辛い環境に置かれる中で学ぶべき事柄についての確信が得られた段階であなたご自身の心境に変化が生じ、その心境の変化が辛い環境を改善させるきっかけとなるのです。
「なぜ?」と疑問に思われる方は、メッセージ38も合わせてご覧いただき、因果律についての理解を深められるとよいでしょう。
これまでにないほど辛いと思った時にこそ、そのすぐ先に苦境を切り抜ける切札が待ち受けているものです。
そこでご自身がその経験を通して学ぶべきテーマに気がつくかつかないかは、あなたご自身の対応一つにかかっているといってよいでしょう。

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